感想文

本日4月18日(火)のOCモーニングセミナーでは、DVDによる実践体験報告 ”繁栄の軌跡”と題しまして、株式会社 夢(ドリーム)代表取締役 金子袈裟己(かねこけさみ)様のお話を聞かせていただきました。

金子さんは、埼玉で美容院を5店舗経営しておられますが、倫理に触れる前までは家庭においても事業経営においても、苦しい時期を御経験されたそうです。

息子さんを跡取りと期待し、美容師の専門学校に行かせて、ご自身の美容院にはたらかせていました。しかし、いろいろとトラブルを起こしてしまったため、解雇という決断をせざるを得なくなってしまいました。

将来の跡取り息子と期待をかけていただけに、金子さんは断腸の想いだったそうです。

一方、息子さんの方も、父の期待に応えようと、社長の息子として必死に働いていましたが、交通事故を何度も起こして長期入院したり、親に迷惑をかけてしまいました。

一体、なぜこのような親子の問題が起きてしまったのでしょうか?

私ごとで恐縮ですが、私の父も自営業をしておりました。私は、その跡取り息子として期待されていたため、他にもスタッフがいる中、その会社に勤務しておりました。

次第に、「これは父の人生であり、私の人生ではない」、と思うようになり、自暴自棄になってしまいました。

ある日、車を夜中運転していたところ、目の前がT字路で壁があるのをわかっていたにもかかわらず、ブレーキを踏まずにアクセル全開、シートベルトも外して壁に突っ込みました。

自殺しようとしたのです。

とっさの判断でハンドルを切ったおかげで、多少の怪我ですみました。
危うく死ぬところでした。
しかし、車は全壊。あの時、もしハンドルを切っていなければ、彼岸の世界に行っており、今の私はこの世に存在しておりません。

父の期待に応えようとしていた反面、これは私の人生ではないので、もうこれ以上生きていても仕方がないと、無意識に思うようになっていたのです。

金子さんの息子さんも、きっと同じような精神状態ではなかったかと思います。

だから、交通事故を何度も起こし、5ヶ月もの入院生活を送ってしまったのではないでしょうか?

きっと、親に迷惑をかけてしまったと反省をされたことでしょう。

後継者問題はオーナー社長にとって切実です。

しかし、息子さんの問題が起きたからこそ、金子さんは実践をする機会を与えられたと思います。

金子さんは、その後、家庭倫理の会に朝5時から毎日通うようになりました。
その後、法人会にも参加するようになりました。

母親や奥様、会社のスタッフなど周りの人は、金子さんがとても変わったと感激しました。

金子さんは、亡くなった父親やご先祖様に対して、感謝の祈りをするようになりました。

子は親の心を実演する名優であります。

金子さんの心が変わりますと、息子さんの心にも変化が現れました。
餃子屋として独立したいと言い出したのです。

業種は異なりますが、親と同じように個人事業主(経営者)としてやっていきたいと、生きる希望を見つけたようです。

子供のためを思って、結果的に自分の思い通りに縛ろうとしてしまう親。また、親の期待に応えようとする子供。親子の問題は、この複雑に絡み合った感情のもつれが原因なのでしょうか?

倫理を学ぶとその答えが見つかるようです。

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