6月6日のOCモーニングセミナーは、伏木国際事業部部長に講演していただきました。
今回は長崎県倫理法人会の保険代理店(株)トータルを経営しています、永木社長の体験のお話がありました。
永木社長は、倫理に出会う前は、従業員さんの雇用に対し、“雇ってあげている”、“給料を与えてあげている”、と言うような考えをもっていたようです。
そのときは従業員の定着率も低く、また、営業成果もそれほど上がることはなかったそうです。
また従業員さんも、そのような社長の元で仕事をしていると、やりがいというものが出てこなかったのでしょう。そのようなことから私は従業員の方も、”仕方なく働いてあげている”、というような態度ではなかったかと想像してしまいました。
そんな中、永木社長は、縁があって倫理法人会に入会することとなりました。
そこで、色々と学んでいくうちに、おかげさまという気持ち、先祖との繋がり、そして親への感謝の大切さに気づきました。
大きなアマゾンのような大河も、その源泉を辿ると小さなせせらぎから始まっています。私たちの源泉は、父であり母であります。またその源泉は、祖父であり祖母であります。
その源泉のおかげで、私たちは活かされています。しかし、それを忘れてしまって、自分の力だけで生きていると錯覚してしまいがちです。
親が、”子供を産み育ててあげている”、という発想ですと、子供は、”親が勝手に産み育てている”、という自己中心的な発想になりがちです。
先ほどの”従業員を雇ってあげている”、という発想は、まさしく子供を育ててあげている、という発想から生まれてきていると思いました。
今まで、”親からしてもらったこと”を子供の頃から振り返っていくと、感謝の気持ちが深まって生きます。また同時に、”親に迷惑をかけてしまったこと”を子供のころから振り返っていくと、さらに感謝の気持ちが深まります。
以前、泊まり込みで内観研修というものを体験した時に、親に対する自己中心的な気持ちが、音を立ててガラガラと崩れさりました。
自分の源泉を知る意味で、内観も必要かと思います。
永木社長も、この源泉を知り感謝をするようになったことで、従業員の定着率も高まり、業績も右肩上がりで上がっていきました。
そのような結果や繁栄をみて、今では近隣から見学に訪れる人が絶えないそうです。
自分が生きている源泉(親やご先祖さま)を知り感謝することが、業績向上につながるという、MBAでは決して学べないような貴重なお話でした。
ありがとうございます。
斎藤宏幸 オレンジカウンティ倫理法人会