4月25日のOCモーニングセミナーは、GOSHIKI USA社長の田仲様にご講話いただきました。
田仲さんは日本で、流通業界にて働いた後、印刷業として独立されました。
独立当時、活動資金として使えるお金は12万円のみでした。
そして、お客様は2社からのスタートでした。
チラシを撒いたり電話営業したり、飛び込みしたりと駆けずり回り、徐々にお客様が増えていきました。
ある時、友人から、出版会社に営業していて全く売れないと相談を受けました。
その友人から、印刷技術を買い取りました。田仲さんは、その技術使って印刷業社に売り込めば売れると、それまでの経験上わかっていたからです。
その予測通り、単価は1件150円と安いのですが、大手からも仕事をもらうことができました。
マーケットを変えれば売れないものも売れるという証明でした。
大手とは信用できる相手でないと契約をしてもらえないと思いがちですが、田仲社長は逆転の発想をしました。
単価が安くて面倒な仕事なら、小さな名も無い会社でも相手にしてくれると見込んだのです。
田仲さんは、日銭を稼ぐことの重要性を話されました。大きな案件を狙って、営業しても、日々の売り上げがゼロだと、精神的に厳しくなってくる。
少額でも毎日入ってくるお金を稼ぐようにすると、精神的にも辛くなくなると強調されていました。
田仲さんの実践体験からくる、切実なお話と感じました。
また、請け負った仕事を自分でやらずに中国など他社に外注に出して、利益を上げていったそうです。
しかし、徐々にインターネットが普及しだすと、安い業者に仕事を取られてしまうようになりました。
どうしたらこの苦境を脱出することができるかと悩んでいた時、奥様からの何気ない一言から、道が開けることになりました。
今では、奥様からの一言がきっかけとなった、インターネットサイトで安定した収入を稼ぐことができているそうです。
中小企業の創業者は、相談する人がいなくて孤独であると、以前、どなたからかお伺いしたことがありますが、田仲さんは奥様からのアドバイスによって苦境を乗り切ることができました。
田仲さんは毎日深夜1時まで仕事し、朝は5時から仕事をし、それを1年365日、休みなく続けているそうです。
ご家族との家族サービスの時間を持たない、仕事人間なので、奥様からの理解を得ることが重要です、と話されました。
「仕事と私とどっちが大事なの?」
と問い詰められて困る、男性のCMが昔ありましたが、田仲さんは”仕事”ときっぱり答えられるでしょう。
そのような仕事人間でもいいと、言ってくれる奥さんを見つけることが、会社経営をする上でとても大切です、とお話されていました。
日本での印刷業も順調に売り上げを伸ばしていきましたが、ある時、ご褒美のつもりで、海外に数ヶ月、バケーションに行こうと企画をしました。
奥さんに話すと、奥さんもパートの仕事をやめたり、子供の学校の手続きを済ませたり、ビザが取れたりと、とんとん拍子に話が進み、米国にくることになりました。
米国に来てからは仕事する予定ではなかったのですが、奥様が売却予定の印刷業社を見つけて来て、それを購入することにしました。
そして、米国でも日本の時と同様、安い名刺印刷をドアオープンの仕事として引き受け、そこから次第にお客さんを増やしていきました。
田仲さんのこれまでの事業拡大の陰には、常に奥様のサポートがありました。
売り上げが安定せずに、安い業者に仕事を取られて苦しんでいた時期、奥様の一言で苦境を乗り越えることができました。
また、米国に来ようとした時も、ご主人に反対することをせず、周りの手続きを全て済ませ、さらに米国でビジネスをするための足がかりまで探してくれました。
家族サービスをしない仕事人間のご主人と一緒に暮らしていても、ご主人の成功を陰ながらサポートしてくれている奥様。
また、そのような奥様に感謝している田仲社長。
夫婦の拝み愛があっての五色印刷であると、実感しました。
ありがとうございました。